地方分権についての考察
もう10年ほど前のことだったでしょうか。北海道でも道州制推進についての活動や話題が盛んだった時期がありました。
当時の大阪の橋下府知事の影響もあり、全国的にも地方分権への流れが活発になったようにも見えました。
しかし、現在は全くと言っていいほどその影も見えません。
自分の記憶では道州制についての各自治体の首長が集まる会合があった際に、集まったのは全国で11人程度の首長だったとのこと。
つまり、話題としては盛り上がったものの、多くの自治体では「反対」あるいは「乗り気ではない」状態でした。
当時の自分としては、自治体としての自立は必要で、道州制に賛成でしたが、現在は全くの逆の立場です。
改めて、道州制や地方分権について、どうゆうことなのかを簡単に説明しますと、例えば北海道でも国の管轄、と市の管轄、あるいは北海道の管轄があり、国の管轄の地域や施設を道や市が自由に扱うことができない。なので北海道の土地や施設、あるいはそれらに関する予算の管轄を一本化しよう!とのことです。
そのことを多くの自治体は、あまりよく思っていないとのことです。
現在も大阪府は、大阪都構成をうたっていますが、それはあくまで「大阪」だからできることであるといえます。
つまり、人材も豊富で、観光資源や大学などの施設も豊富だから、独り立ちできるということです。
それに対して、多くの自治体ではたとえ管轄を一本化したとしても、十分に対応できる人材がいない現状があると言えます。
やはり、旭川に関しても同じようなことが言えます。
道州制や地方自治が進んでいない現在でも、人材不足、あるいは役人や地方議員、市長の実力不足が垣間見れます。
旭川は、比較的大きな街で、ある程度新しい施設や事業に予算を回すことができるのですが、最近は旭川市民にとって必要な施設や事業が作られてはいません。
どの街でも言えることなのですが、予算消化のための既成事実としての施設や事業や、市長の実績づくりだとしか感じられないことばかりです。
特にこの10年間は、誰も利用することが出来ないような中途半端な規模の施設や、要望があるからただ、仕方なく対応した。と感じられるような形だけの施設や事業ばかりです。
ただ、旭川市の役人や旭川市議会議員が必ずしも無能というわけではありません。
これは持論なのですが「人は環境や経験に依存する生き物」と言えます。
つまり、旭川市の役人や旭川市議会議員が無能なのではなく、経験不足ゆえにまともなことが出来ない。また周りが同じような人ばかりなので、まともな考えにたどり着かない。とも言えます。
そこで、上述地方分権は言ってしまえば「自分たちのことは自分たちで決める」ということなのですが、逆に「自分達でまともに出来ないのならば、できる人に決めてもらう。やってもらう」のほうが良いのではないか?と考えます。
つまり、旭川市の役人や旭川市議会議員が新しい施設の建設や事業を考えるのではなく、経験のある中央の人間、あるいは民間でも実績のあるコンサルティング会社などに外注するのがスマートだと考えます。
現在はどの都市もですが、人口(人材)流出が激しく、東京(中央)だけが一人勝ちの状態です。
そのなかで、過疎化の激しい自治体であればあるほど地方自治は難しくなり、比例して人材が乏しくなるので、現在の日本は地方自治が大変困難な状況だと言えます。
ですので、これからは地方分権ではなく、中央が完全に地方を管轄する方が地方にとって良いのかもしれません。
そうでなくても、中央から地方に人を派遣する。逆に地方の役人や議員は一定期間中央に赴いて経験を積む。などの制度が必要ではないかと考えています。
